第１章　Crimson Tears～少年と青年編～

 

「ねぇ、アラン。旅に出ようか」

 

生まれながらに右目だけが赤い少年シェイル。

シェイルはその目のせいで『悪魔の子』と恐れられ、両親からも周りの人からも忌み嫌われていた。

そんなある日、シェイルの元にアランという心優しい青年が現れる。

「俺と義兄弟になってください」

突然の申し出に困惑するシェイル。

でも、アランの真っ直ぐさに惹かれ、アランの手を取ることを選んだ。

 

こうしてシェイルとアランの義兄弟としての日々が幕を開ける。

 

一緒にいるに連れて深まっていく絆、そして隠されていたお互いの秘密―。

シェイルは失ってしまったものを取り戻すために旅立ちを決意する。

 

これは少し不器用で弱気な少年と、日だまりのような暖かさで包み込む青年の物語。